2015年4月12日日曜日

近頃のことをつらつらと ②ここ数ヶ月の話

さて、 話は変わりまして
年が明けてから今日まで 過ごしてきた中で、特に書き残しておきたいことを。
(1月はほぼ仕事の記憶しかないので割愛。)


◆2月
昨年末に亡くなった戦友の、追悼ライブに赴いた。
慣れ親しんだ渋谷La.mama という場所、
いつものサポートミュージシャンの方々、
音楽仲間たち、スタッフのみなさん、師匠、

何も変わらないのに、彼だけがそこにいなかった。

彼が歌うはずだった曲を、師匠であるsacraの木谷雅さんが歌う
それが、その友人名義の最後のライブで。

あんまり詳しくはここでは書かない。
ここで書いたらそれで終わってしまいそうだから。
私がすべきは、その気持ちをここに文章で認めるんじゃなく、音にして歌うことだ。

これから先の未来を見据えて眼を輝かせていたのに、突然の病魔に一瞬で命を奪われた友人は
「生きた証」を音に遺して、去って逝った。

CDを聴けば彼の声は聴くことが出来るし、いろんな思い出も蘇るけれど
ああ、ここにはもういないんだなあ
師匠が歌ったのは、「木谷雅が歌う田中誠之の歌」であって
田中誠之の歌そのもの、ではないんだなあと。思った。

決して、悪い意味じゃなく
むしろ、どうしようもないくらいにポジティブな意味で

誰だって、誰かの代わりにはなれない。
そういうこと。


◆3月
『スピッツ 横浜サンセット2013-劇場版-』を観に行った。
観に行った、と軽く書いているが、3月下旬の2週間で合計3回観た。

中学二年の冬のあの夜、スピッツのライブに行っていなければ、今の私はない。
少なくとも、バンドを組んでオリジナルを作って、 歌って…ということはしていないと思う。
そんなバンドの、行けなくて涙を呑んだあの日のライブが劇場で観れる!となれば…そりゃあ3回は観ますよ。もちろん。
本音を言えば、5回観てもよかったな〜と思っている。

1回目は上映2日目、横浜ブルク13で。
スクリーンに「Spitz」のロゴが映った瞬間から号泣。
そこからエンドロールまで泣きっぱなし。正直泣き過ぎたために記憶が飛んでいる。

2回目は新宿バルト9。新宿での上映初日だったかな?
この時は一人ではなく人と一緒に行ったので、比較的冷静に観れた。割と勉強モード。

3回目は同じく新宿バルト9。最後にして極上の席。
画面大きいし音はよりリアルだし迫力がある。一人だとまたいろいろと想いが巡って、時々じんわりと泣く。

とにかく素晴らしかった…想像以上に映像も音響も良くて。
あとセットリストが神懸かってましたね…最強すぎる。
この劇場版を観て、約15年前から聴きつづけてきた曲の解釈が突然変わったり
リリース当時はそこまで気に留めていなかった曲が、今の自分にとってすごく大事な曲になっていたりして
音楽と時間の関係性のおもしろさを、肌で感じました。
最高だった。


◆4月
我らがLUNKHEADのニューアルバム『家』が、4/1に発売。
ついに!待ってました兄様方!

ちなみに時系列がちょっと前後するんですが
Vo.&Gt.小高さんとBa.合田さんが、リリースに向けて某ラジオ番組に出演された際
お二人が登場する直前に、私の曲を流していただけた!というミラクルが。
しかも、LUNKHEADのアルバムのリードトラックが「うちにかえろう」なのを汲んで
私の曲「ホーム・スイート・ホーム」を流してくださるという粋っぷり。
FMヨコハマさん、Tresen+のDJ光邦さん、
そして私の曲をかける流れを作ってくださったAD・Y氏、ありがとうございました。うれしい。

(ちなみに、『切り取った一瞬を。』のリリース時に小高さんが寄せてくださったコメントが、「うちにかえろう」を彷彿させるなーとずっと思っていて
この間小高さんにそのことを聞いたら、「きっと、リンクしたんやろね〜」と言っていただけて、そのことも、とても嬉しかった)

そんな流れもありまして、今までよりもさらに思い入れが強い、今回のアルバム『家』。
10年以上の歩みを経て、ここにきてLUNKHEADはまた生まれ変わったな…!という印象です。

より鋭く、
より真っ直ぐに、
より深く、
よりあたたかく、
より優しく、
より残酷に。

それはやはり、小高さん、山下さん、合田さん、桜井さんの織り成すグルーヴが、確固たるものへ進化し、深化しつづけている証なんだと。

そして、“聴き手の心に寄り添う”というスタンスは変わらず、
その寄り添い方が、これまでに増して、曲ごとで違う色を見せているなあという印象。
絶望も孤独も不安も、それを掬いあげるんじゃなくて
絶望と孤独と不安をより明確化させて、その事実を突きつけることで、寄り添う。

掬いあげることより、包みこむことより、
ただ淡々と“事実を突きつける”ことの方が、時としてやさしさが必要だと思うのです
なまやさしい、じゃなくて、実直で誠実で真っ直ぐな、やさしさが。

そんな感じがしました。うまくまとめられてないけど。。

だめだ。深夜のナチュラルハイなテンションでこのまま書き進めたら収集がつかない。笑


ということで
佐藤静奈名義でのライブはまだ始まっていない2015年ですが
この4ヶ月の間にもいろんなことがありました。

好きな音楽はたくさんたくさんあるけれど
私にとって特別なのは、

「その音楽を聴いて、触発されて歌詞が書きたい!と思うかどうか」

というところがポイントになっているのだなあと
改めてそう実感しております。
小高さんの書かれる歌詞も、マサムネさんの書かれる歌詞も、もうね、すごく好きで。

「佐藤静奈は歌詞の人間だ」って、言われるような
そんな人間でいたいし、そんなアーティストでいたい。


昔、たぶん大学一年とかそこらかな
日記かなにかで

「スピッツの描く世界が水彩画や油絵だとしたら、
 ストレイテナーの描く世界は彫刻だと思う」

という文章を書いた記憶が、鮮明に残っているのだけれど
同じ表現を用いるのであれば、

「LUNKHEADの描く世界は写真だ」

と。思います。
ああまた話が脱線した。

こんな感じの日々を過ごしているので
もう、歌詞が書きたくて書きたくてたまらない。
そんな今日この頃です。


んでは。
一眠りしたら、日曜のうちにあと1回更新したいなあ。
おやすみなさい。

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